京都のこと、どれだけ知ってるつもり? 旅好きの京都検定クイズ
京都検定1級の過去問にチャレンジ!
さすがに2級は難しかったですね。もう降参!という方も多かったのでは?
さて、最後に残るは、京都検定の最高峰・1級です。1級は、記述式の語句・穴埋め問題などが60問、そして小論文5問以内というレベルの高い出題方法になっています。80%以上の正解で合格となります。一体どんな何問が出題されるのでしょう。到底解けそうにないですが、ハイレベルな過去問をちょっとだけ見てみましょう。
第1問:菅原道真の生涯や没後の異変、怨霊による災いなど描いた北野天満宮所蔵の国宝の絵巻を何と言うか。
答え:北野天神縁起
北野天満宮所蔵の国宝絵巻物は、「北野天満宮縁起」(承久(じょうきゅう)本)である。
北野天満宮の祭神である菅原道真についての伝承と、北野社の創建にいたる経緯について描いた絵巻物の総称が「北野天満宮絵巻」である。これにはいくつもの種類があるが、北野天満宮に所蔵されていて国宝になっているのは「承久本」または「根本縁起」と通称される作品である。紙を縦方向に使った縦約52センチの大画面で、全8巻に紙本墨画の下絵1巻が付属する大作。なお、北野天満宮にはこの他にも「弘安本」(重要文化財)、「土佐光信(みつのぶ)筆本」(同)、「土佐光起(みつおき)筆本」(同)などの「北野天神縁起」が所蔵されている。
第2問:京町家は間口が狭く奥行きが深いところに特徴があるが、それを何と表現するか。
答え:鰻の寝床
「鰻の寝床」という。間口が狭いのは、かつて間口寸法によって税金が掛けられたためで、その代わりに奥行きを非常に深くとった短冊形の町並みが発達した。
第3問:下鴨神社では、土曜の丑の日に、無病息災を祈願する別名「足つけ神事」とも呼ばれる( )祭が行われる。
答え:御手洗(みたらし)
下鴨神社の境内末社の御手洗(みたらし)神社(井上社)で、土用の丑の日に行われる祭礼を御手洗祭という。御手洗社の祭神の瀬織津姫命(せおりつひめのみこと)は、罪や穢(けが)れを水に流してくれる神とされ、参拝者は社前の御手洗池に足を浸すので、「足つけ神事」の名がある。もともとは貴族の風習だった禊(みそぎ)が、民間の宗教的な儀式に変貌したのだろう。罪や穢れを祓(はら)うほか、安産の願いもかなえてくれるという。御手洗池の泉水の水玉の形にちなんだのが、「みたらし団子」である。
第4問;比叡山麓から産出され、石燈籠などの京石工芸品に使われた良質の花崗岩を何石と呼ぶか。
答え:白川石
比叡山から大文字山にかけての左京区北白川で産出する花崗岩は「白川石」として知られ、白川砂とともに日本庭園の造営に欠かせないアイテムだった。良質の石に恵まれた京都では、造園や茶道の文化が石造技術の発達を促し、「京石工芸品」は経済産業大臣指定の伝統工芸品になっている。
第5問:現在の左京区岡崎にあった「六勝寺」の一つ、法勝寺は白河天皇が創建した。その境内にあった高さ80メートル以上とされる建造物は何か。
答え:八角九重の塔
法勝寺は白河天皇が鴨川の東側の白河の地に造営した巨大な寺院である。この寺は承保2年(1075)に建設が始められ、承暦元年(1077)に金堂の落慶供養が行われた。金堂の南側にある池の中島には巨大な塔が築かれた。これは平面が八角形で、九重塔という破天荒な形式であった。建暦3 年(1213)にこの塔は再建されたが、その時の高さは27丈(約81メートル)であったと伝えられている。平成22年(2010)、京都市動物園内の発掘調査により、この塔の基礎工事の遺構が発見されている。
さて、あなたは何問わかったでしょうか。やはり、1級はかなり難易度の高い問題ばかりでしたね。しかも記述式ですから、浅い知識では太刀打ちできそうにありませんね。
この京都検定を勉強すれば、次に京都を訪れた時に、今まで気がつかなかった京都の歴史や文化にたくさん気付くことができ、京都旅行は何倍も楽しく・味わい深いものになるはず。公式のテキストブックが出版されていますので、効率よく勉強することができます。ぜひあなたも、京都検定に挑戦してみてくださいね。
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- 第15回京都検定は平成30年12月9日(日)です。
- 第15回京都検定の申込み期間 平成30年9月3日(月)~11月5日(月)(個人の場合)
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