実はサボり上手?外国人がびっくりした、ニッポンの意外な顔
次は金銭感覚に関すること。ロシア人女性は、日本人男性とデートしていてこんなことに気づいたそうです。
日本人は割り勘が好き(ロシア人の女性)
極東の貧しい家に生まれたロシアの友人によると、来日前までは日本を裕福な国だと聞いていて、日本人はみんなお金を使うことに躊躇しないのだと思っていたそう。
しかし実際に来てみると、本当に裕福な人はひと握り。海外と同様にホームレスも存在し、一般人でも決して裕福なわけではないと気づいたといいます。
彼女が日本人男性とデートしたときは、比較的カジュアルな飲食店が多い印象があったとのこと。また、立派な一軒家と高級自動車を持つ日本人男性でも、勘定は「割り勘」であることが多かったそうです。
日本人は世界的に見ても割り勘好きの人種といえます。その理由はさまざまですが、奢られる側が「申し訳ない気持ちになる」「割り勘のほうが気が楽」という点も強くあるようです。近年は、会計時に便利な「割り勘アプリ」が飲み会の場で活躍しています。
ちなみに、日本以外に中国でも「AA制」という割り勘と同じ意味の言葉が存在します。しかし、日本ほど一般的ではなく、勘定は幹事や年輩の男性などが負担することが多いようです。
「経済的な豊かさ」を国際的に比較する際に持ち出される、国民1人当たりの国内総生産(GDP)を見ると、先進36カ国が加盟するOECD(経済協力開発機構)のなかで、過去10年以上、日本はOECDの平均程度です。
確かにロシアよりは上位なのかもしれませんが、新築住宅や新車の購入、子どもの大学進学などと、自分や家族の暮らしを考えると、倹約家にもなりたくなるのが日本人。
どこか「(大変なのは)お互いさま」という心づかいも働いて、割り勘という考え方が一般的に普及しているのかもしれません。
以上、坂本正敬さんが取材した「日本に来て意外に思ったこと」でした。このほかにも、私たち日本人について、外国人にいわれて印象的に感じた経験は、みなさんの身のまわりにもたくさんあるのではないでしょうか。
最後に、TRiP EDiTOR編集部が外国人から聞いた、日本人の意外なイメージについても紹介したいと思います。