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俺たちが日本一ばい。地元民がおすすめする、都内にある九州「アンテナショップ」

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2020/09/19

全国へチェストー!プロがおすすめする「芋焼酎」

敏捷(びんしょう)にして、勇猛、ポリシーをもって権力に抵抗することも厭わない。それが「薩摩隼人」といわれる鹿児島県人たちの特徴です。現代では、かごしま遊楽館でその姿を見ることができます。

「やるからには、全国のアンテナショップの売り上げランキングでトップを獲りたいですね」と、熱い言葉でご案内くださる薩摩隼人は、鹿児島生まれ鹿児島育ち。ビールメーカーの敏腕営業マンから、郷土の焼酎…いや、郷土・鹿児島全体の敏腕営業マンへ転身した、久保清久さん。

久保さんとおすすめの「薩摩維新」image by:徳永秀一郎

トップへの道、その第1弾は「焼酎の復権」大作戦だそうです。鹿児島には全国に誇れるものがたくさんありますが、そのなかでもとくに全国で上位の質を誇るのが、芋焼酎なのだとか。

実際にここ鹿児島遊楽館では、常時100種類以上の芋焼酎が並んでいます。

image by:徳永秀一郎

100種類!?私も九州人、芋焼酎も好きですが、そんなにあると迷いそうなものです。そこで、おすすめを尋ねてみたところ、そこはさすがに敏腕営業マン。間髪入れずに1本の焼酎を手に取って「いま1番アツイのが、これです!」とおすすめしてくださったのが、「薩摩維新(小正醸造)」。その特徴は「本来の」「伝統的な」芋焼酎であること。

そもそも、鹿児島で芋焼酎の原料として使われていたのは「農林二号」というさつま芋でした。火山灰の多い鹿児島の土壌でも、しっかりと育つからです。

1966(昭和41)年になると、でんぷん含有量と風味のバランスが優れ、かつ収穫量が多い「黄金千貫」というさつまいもが原料芋の主流となります。そして現在でも全国で広く一般的に知られた、あの芋焼酎の風味が確立されていくことになりました。

しかし、洗練されてバランスの取れた芋焼酎が出れば出るほど、地元を中心に「本来の芋焼酎」を求める声が大きくなっていきます。「本来の芋焼酎」とは、そう「芋くさい(褒め言葉)」焼酎です。

そこで、もうほとんど絶滅しかけていた農林二号をなんとか探し出してきて、鹿児島の農家の方々にお願いして生産してもらい、なんとか昔ながらの芋焼酎を作れるまでになり、現代によみがえったのがこの「薩摩維新」という焼酎なのだとか。


実際に飲んでみました。いやー、とても芋くさい(褒め言葉)ですね。「くさい」というよりも、一般的な芋焼酎より芳醇なアロマの香りが強いという表現の方が的確なのではないかと思います。

個人的なおすすめとしては、純粋な炭酸水でサワーにするか、お湯割りにして気持ち的にも「きょうは芋焼酎を味わうぞ」という気合を入れていただくことです。染み渡ります。

カツオのハラミ image by:徳永秀一郎

ちなみに、この薩摩維新の醸造所がある鹿児島県日置市が、久保さんの地元だそうで、地元愛を感じます。そんな久保さんがおすすめする地元の飲み方としては、「カツオのハラミ」を肴にすることだそうです。

「私もおすすめさせていただいて良いですか!」と後ろから声をかけてくださったのは、鶴の渡来地として有名な鹿児島県出水市出身の植木賢二さん。植木さんの地元鹿児島県出水市では、毎年、10~12月にシベリアから鶴が、越冬のために飛んできます。その数、なんと1万羽超。

九州では毎年、ニュースで「今年も鶴のシーズンがやってきました」と流れます。また3月くらいになると「出水市から鶴が飛び立ちました」というニュースを見かけます。その出水市から、地元をPRするためにこの春、上京した植木さん。

植木さんとおすすめの「千鶴」image by:徳永秀一郎

「私のおすすめは、やはり地元・出水市の芋焼酎『千鶴(神酒造)』ですね」と、コメント。なんということでしょう。全員、おらが街への郷土愛がとにかく強い!

植木さんおすすめの「千鶴」は全日本国際酒類コンクールの焼酎部門で第1位を獲得した名酒で、1872(明治5)年から造られている伝説の焼酎。こちらの原料芋は「黄金千貫」で、サラリと飲みやすいと評判です。

最大の武器、それは郷土愛

同じ鹿児島でも、とくに出身地への愛が根強い鹿児島県人のみなさま。

「アンテナショップを運営していて1番うれしいのは、やはりここを通して鹿児島の商品やサービスを知り、そして鹿児島へ旅行にいって、とても良かった、楽しかったと感想をいただいたときです」(植木さん)

ここ鹿児島遊楽館のスタッフもやはり鹿児島出身のかたが多く、鹿児島の良さを知ってほしいと思って毎日働いているそうです。なんでも鹿児島は物価が安く、アンテナショップの商品も価格に対しての価値が高いとのこと。

たしかに、黒豚もそうですが、日本一の品質といっても過言ではないのに、お値段はリーズナブルと感じることが多いです。良いものを安く提供するというのはビジネスの王道といわれますが、鹿児島はその王道を先頭で走ろうと挑戦を続けているようです。

「選定委員会があって、ここ『かごしま遊楽館』に並ぶことができる商品は、質、価格、ブランドの観点から、かなり厳しく吟味されたものになります。また、本気でアンテナショップのランキングで鹿児島県をトップにすることを目指しているので、常にニュースでトレンドの変化に気を配り、他県さんのアンテナショップも定期的に回って勉強させてもらっています」(植木さん)

なるほど、たしかに取材させていただいている最中にも、ひたすらお客様がいらっしゃいます。

「この夏はコロナの影響もあって、鹿児島に帰れないというかたも大勢いらっしゃいます。しかしながら、かごしま遊楽館のスタッフは鹿児島出身者がほとんどで、上京して頑張っているかたたちにも心のよりどころとしていただけるような接客を心がけていますので、ぜひ立ち寄っていただきたいです」(植木さん)

「鹿児島のかたには鹿児島弁でお話しますよ(笑)」(久保さん)

とのことなので、かごんま行くが~(訳:鹿児島へ行きましょう)!

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