宮崎県が2年連続1位に。コロナ禍の2020年に聞く「全国幸福度ランキング」
意外な県が大幅ランクアップに
注目すべき点は、上位に並ぶ県は九州をはじめ、比較的「暖かい」場所が多いこと。日々の暮らしを送る上で「天候」は気分を大きく左右するものであり、晴れの日や太陽の出ている時間が長い地域は幸福度も高くなりやすいと推測されます。
そんななか、今回の調査で最も数字を上げた県は東北地方にありました。46位から24位となった「岩手県」の幸福度の秘訣は、こちらも新型コロナウイルスの流行にあると見られます。
各地でコロナウイルスが猛威をふるうなか、長く感染者がゼロという状態が続いた岩手県。全国が感染防止対策に躍起になるなか、安心感から幸福度に繋がったのかもしれません。
岩手県の人口密度の低さも功を奏し「3密」を避けられる形に。県民性も「真面目」と評価が高く、手洗いなどの基本的な感染予防対策をしっかりと行っていたのではと考えられています。
ズラリと並んだ順位から47都道府県の平均を見てみると、24.5%が「とても幸せ」、36.4%が「少し幸せ」と回答していることがわかります。6割以上が「幸せ」と答えていることから、日本全体の幸福度が総じて高いことが読み取れます。
とはいえ、新型コロナウイルスの流行による影響は色濃いもの。「全く幸せではない」は5.2%で前年と同じだったものの、「あまり幸せではない」は前年の11.0%から10.7%に上昇し、「とても幸せ」も前年の25.6%より減っています。
また年代別の結果を見てみると、最も幸せを感じている率が高かったのは「60代以上」となりました。28.4%が「とても幸せ」、45.1%が「少し幸せ」と回答し、7割以上が幸せを感じられているということが判明しています。
続いては「20代」の幸福度が高く、約6割が幸せを感じられているという結果に。逆に、40代は前年に引き続き、最も幸福度が低くなっています。働き盛りの年代といえる40代は、日々の幸福感を感じる間もないほどの人が多いのかもしれません。
また、新型コロナウイルスの流行においてリモートワークへの変化や日々の満員電車など、ストレスを感じる局面が多かったとも考えられます。
男性・女性別で見てみると、「とても幸せ」の回答は男性が前年の21.1%がから21.6%、女性は30.2%から27.4%という結果に。女性に減少が見られたのは、新型コロナウイルスの流行で妊娠・出産・子育てをはじめ、大きな悩みが増えたことが原因のひとつだといえそうです。
全体的に高めの幸福度ながらも、今年は新型コロナウイルスの流行による影響も随所に見られることとなった幸福度。収束・終息後にどのような変化が見られるのか、引き続き注目が集まっています。
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