日本人は本当の「クリスマス」を知らなかった!?海外の意外な習慣【ツリーにピクルス】
ローラースケートで教会に向かう/ベネズエラ
南米大陸の北端にベネズエラという国があります。日本の外務省の情報によると、国土の広さは日本の約2.4倍、公用語はスペイン語で国民の大多数はキリスト教の信者、カトリックの信者が大多数(70%との数字も)だといいます。カトリックとは、ローマ教皇を最高首長に仰ぐ教会とその信徒ですね。
クリスマス・イブやクリスマスの朝にカトリック信者たちは教会へ出かけてミサに参加します。聖書を読み、説教を聞き、讃美歌を口にし、神への感謝の気持ちを捧げ、共同体での一体感を深める儀式がミサでは行われます。
カトリック信者の多い諸外国にこの光景自体は珍しくないのですが、この教会へ移動する手段がベネズエラの首都カラカスでは独特です。
クリスマス当日の早朝に教会の礼拝へ向かう際、首都のカラカスでは信徒がローラースケートを履いて移動するのだとか。
朝の5時や6時にミサが行われるため、夜通しスケートを楽しむ人もいて、首都のほとんどの道にその間は交通規制がかかり、朝8時まで参拝者が危なくないように道路が通行禁止にもなるとの話も。
ミサへ向かうと聞くための移動と聞くと少し厳粛な雰囲気を感じてしまいますが、ローラースケートに乗っている点でも分かるように、実際はお祭り騒ぎみたいですね。
花火が鳴り、クリスマスソングを人々は歌いながら、主要なエリアは人でいっぱいになるといいます。アメリカのメディアに答えたベネズエラ人の言葉を借りれば、ニューヨークのタイムズスクエアのような雰囲気になるのだとか。
あくまでもミサが中心なので節度を保った騒ぎになりアルコールも口にしないみたいですが、ちょっと不思議な光景ですよね。
ちなみにちょっと忘れてしまいがちですが、ベネズエラは南半球の国なのでクリスマスの季節は夏です。
いま読まれてます