まさかピザ釜まであるとは。動いて作って販売する「キッチンカー」
私が普段、オフィス街でよく見かけるキッチンカーは「クイックデリバリー」というクルマです。もともとトヨタがヤマト運輸の宅配用に開発した車種で、今ではキッチンカーの主流となっています。
今回、キッチンカーについて、飲食出店に特化したサイト「イベント.JP」を運営し、飲食に関するイベント出店者の募集をはじめ、イベント管理や自社でも飲食出店を行う株式会社グリッドの牛嶋大輔さんに話を伺いました。
「クイックデリバリーをキッチンカーに改造して用いたいという方は多いですね。ただし最近では購入希望者が多いので、市場に出回る数も少ないし、状態の良いものを入手するのは簡単ではないかもしれません」と牛嶋さん。
お話を参考に、注意してキッチンカーを見てみると、クイックデリバリー系が巷に多いこと!(あまりに見すぎて、クロネコヤマトの宅配車までキッチンカーに見えてしまった…)
キッチンカーとして人気のある車種は、中古車屋やクルマのオークションなどを利用して手に入れる人が多いそうです。
入手するのに競争率の高いクイックデリバリータイプをはじめ、マイクロバスや3tトラックなど、キッチンカー用のクルマは排水、電気、照明、冷蔵庫、保冷庫、保温庫、シンク他を整備して使われます。さらに、保健所での開業許可と都道府県ごとに営業許可を取らなければなりません。
会社でレンタル用のキッチンカーを所有している牛嶋さんは「車内はスペースが限られているので、業務の効率を図るためにコード1本で電気が通るようにしています。床はそのままお水で洗えるよう、鉄板を貼るオーナーさんが多いですね」と話してくれました。
個性豊かなキッチンカーを紹介
こちらのトロトロの豚の角煮を挟んだ「長崎角煮バーガー」を販売するのは、ヴィンテージ・フォルクスワーゲン(1965年製)・タイプ2(ワーゲンバス)を改造した移動販売車。女性オーナーが所有しています。
「マイクロバスタイプ」はスペースにゆとりがあるので、車内に調理室を作ることも可能。車体に塗装したり、ラッピングすることで宣伝効果が期待できます。