歴史から消えた巨大都市。謎多き古代遺跡「テオティワカン」

当時の色彩が残るカラフルな建物も

月のピラミッドの近くには、色鮮やかな壁画が残る「ジャガーの宮殿」と「ケツァルパパロトルの宮殿」があります。

ケツァルパパロトルの宮殿

ケツァルパパロトルの宮殿は、司祭の住居であったと考えられています。頭が鳥(ケツァル)で、体が蝶(パパトル)になった聖獣が柱に彫られており、目には黒曜石がはめ込まれています。

ピラミッドも元々は色が付いていましたが、長い年月とともに消えてしまいました。しかし、低い建物や地下には、まだ当時の色彩が残っています。

テオティワカンへ行く時の注意点

image by:Shutterstock.com

テオティワカンは、日本にはない雄大な景色が楽しめます。気球に乗って空から遺跡を見下ろすアクティビティも、大人気です。ただ、とても広いうえ、ほとんど日陰がないので、安全に歩くための注意点をまとめました。

  • ・帽子は必須。飲み水も持参する
  • ・上りが急なので、両手が空くリュックスタイルがおすすめ
  • ・歩きやすい靴で行く
  • ・雨季はスコールに備えて雨具(カッパが良い)の準備を
  • ・遺跡は2,300mの高地にあり、バテやすいため無理しない
  • ・余裕をもって出口に向かえるよう、帰りの乗り物の時間を確認しておく
  • ・気球の受付は早朝のみ

死者の道は舗装されていますが、ピラミッドの階段はゴツゴツしており、傾斜も急なので、動きやすい服装で行くことをおすすめします。

また、遺跡は標高2.000m以上の高地にあるため、少し動いただけでも息切れしやすくなります。無理はせず、水分をしっかり取りながら観光しましょう。

大発見があるかも!今後に注目

豊穣の神「ケツァルコアトル」image by:Shutterstock.com

今も、テオティワカンのさまざまな謎を解明するため、研究が続けられています。太陽のピラミッドの中には王の墓があると言われており、日本人考古学者・杉山三郎さんを中心とするチームが長年、発掘調査を行っています。

将来、日本人がテオティワカンの謎を解く日が来るかもしれません。メキシコシティに行ったら、日帰り可能なテオティワカン遺跡で、ぜひ古代のロマンを感じてみてください!

観光地情報
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  • ※本記事は現段階でのお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウィルスの国内情報および各施設などの公式発表をご確認ください。
  • ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。
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メキシコ帰りの関西人ライター。大阪在住、夫はメキシコ人。渡航歴はオーストラリア、ニュージーランド、メキシコ、キューバ、韓国など。元劇団員で元バーテンダー。映画、お酒、博多大吉を愛す。

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