歴史から消えた巨大都市。謎多き古代遺跡「テオティワカン」
当時の色彩が残るカラフルな建物も
月のピラミッドの近くには、色鮮やかな壁画が残る「ジャガーの宮殿」と「ケツァルパパロトルの宮殿」があります。
ケツァルパパロトルの宮殿は、司祭の住居であったと考えられています。頭が鳥(ケツァル)で、体が蝶(パパトル)になった聖獣が柱に彫られており、目には黒曜石がはめ込まれています。
ピラミッドも元々は色が付いていましたが、長い年月とともに消えてしまいました。しかし、低い建物や地下には、まだ当時の色彩が残っています。
テオティワカンへ行く時の注意点
テオティワカンは、日本にはない雄大な景色が楽しめます。気球に乗って空から遺跡を見下ろすアクティビティも、大人気です。ただ、とても広いうえ、ほとんど日陰がないので、安全に歩くための注意点をまとめました。
- ・帽子は必須。飲み水も持参する
- ・上りが急なので、両手が空くリュックスタイルがおすすめ
- ・歩きやすい靴で行く
- ・雨季はスコールに備えて雨具(カッパが良い)の準備を
- ・遺跡は2,300mの高地にあり、バテやすいため無理しない
- ・余裕をもって出口に向かえるよう、帰りの乗り物の時間を確認しておく
- ・気球の受付は早朝のみ
死者の道は舗装されていますが、ピラミッドの階段はゴツゴツしており、傾斜も急なので、動きやすい服装で行くことをおすすめします。
また、遺跡は標高2.000m以上の高地にあるため、少し動いただけでも息切れしやすくなります。無理はせず、水分をしっかり取りながら観光しましょう。
大発見があるかも!今後に注目
今も、テオティワカンのさまざまな謎を解明するため、研究が続けられています。太陽のピラミッドの中には王の墓があると言われており、日本人考古学者・杉山三郎さんを中心とするチームが長年、発掘調査を行っています。
将来、日本人がテオティワカンの謎を解く日が来るかもしれません。メキシコシティに行ったら、日帰り可能なテオティワカン遺跡で、ぜひ古代のロマンを感じてみてください!
- テオティワカン遺跡(Teotihuacan)
- Ecatepec Piramides km.22 + 600, San Juan Teotihuacan de Arista,Estado de Mexico
- 入場料:70ペソ(カメラ持ち込み有料)
- 休館日:なし
- 9:00-17:00
- http://inah.gob.mx/zonas/23-zona-arqueologica-de-teotihuacan
- image by:Shutterstock.com
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