氷のホテルにお祭りも。冬こそ訪れたいカナダ・ケベック州5つの魅力

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2019/03/23

理由その4:アイスホテルで驚きの宿泊体験ができる

ケベックの人たち、ケベコアのポリシーのひとつに、「Joie de vivre」という言葉があります。英語で言えば「Enjoy my life」ですね。

同地の人たちには人生を楽しむ姿勢が徹底していて、例えばケベックの人たちに言わせれば、冬の寒さも雪も、どうせ避けられないのであれば、大いに楽しんでしまいたいという基本的なスタンスがあると言います。

そのひとつの表れとも言える存在が、ケベック・シティから車で20分ほどの距離にある「Hotel de Glace」、日本語で言えばアイスホテルですね。

もともとはスウェーデンから技術提供を受けてカナダに誕生したホテルになりますが、各地を転々としながら、最終的にケベック郊外の現在の土地に落ち着きました。

ベッドからテーブルに至るまで全てが氷と雪でできたホテルで、2019年の場合は42部屋の宿泊施設としてオープンしています。-50℃まで耐えられる寝袋を使って氷のベッドに乗る宿泊スタイル。

「え~、大丈夫!?」と不安になるかもしれませんが、かまくらの中のように内部の気温は常にマイナス3~5℃に保たれていますので、意外に快適に眠れる点が驚きです。

アイスホテル内にある氷のバーとグラス(筆者撮影)

ただ、宿泊に当たっては注意点もたくさんあります。

例えばスタッフの方によると、ベッドサイドのテーブルに指輪を外して置いてしまえば、指輪の熱でテーブルが解け、朝には再氷結してテーブルから外れなくなってしまうのだとか。その他、氷でできたカクテルグラスも、口がグラスに付着してしまう場合もありますので要注意ですね。

アイスホテルに隣接した氷の教会。実際に結婚式を挙げるカップルも(筆者撮影)

敷地内には氷の教会もあり、結婚式が挙げられるようにもなっています。とことん雪と寒さを楽しもうとするケベコアの人たちの生き様が感じられる冬限定のホテル。


ちなみに春になると各種の備品を取り外し片づけてから、重機を使って5時間ほどで破壊してしまうみたいです。さすがに泊まりたくはないという人も、内部見学だけでもできますから、ぜひとも訪れてみてくださいね。

理由その5:北米のパリをスノーシューで眺めに行ける

ケベック州最大の町にして、カナダでも第2の人口規模を誇る都市に、モントリオールがあります。

都市の中心部には高層ビルが建ち並び、パリに次いで世界で最もフランス語を話す人が多い、人口170万人(広域では400万人)が暮らす大都会です。一方で市の中心部には標高232mの丘に設けられた自然豊かなモン・ロワイヤル公園もあります。

公園内は大都会の中心にいるとは思えないほど植生が豊かで、リスやキツネなど野生の動物も暮らしています。

ウィンターアクティビティの盛んなカナダらしく、観光客もスノーシューを借りられますので、公園内の展望台を目指してちょっとした雪山登山も楽しめます。

車で一気に展望台に向かうよりも、自力で走破した後の方が、モントリオールの眺めは間違いなく味わいが深まります。

散策の途中にホットチョコレートを口にするなど上手にブレイクを取りつつ、大都会の真ん中でスノーアクティビティを楽しんでください。日本の大都市では残念ながらちょっと味わえない、冬の豊かな満喫方法ですね。

以上、冬のケベック州(カナダ)に訪れたい5つの理由を紹介しました。その他、モントリオールやケベック・シティの郊外に行けば、犬ぞりオーロラ体験なども可能です。冬ならではのプログラムを満喫しに、ぜひとも冬のカナダに出かけてみてくださいね。

写真/坂本正敬

※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。

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翻訳家・ライター・編集者。成城大学文芸学部芸術学科卒。富山在住。主な訳書『クールジャパン一般常識』、新著(共著)『いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日』。北陸のWebメディア『HOKUROKU』創刊編集長。WebsiteTwitter 

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