長い歴史を歩んだ大仏さま。全国にある迫力満点の「磨崖仏」スポット8選

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2019/08/23

5. 石山観音/三重県津市

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日本を代表する磨崖仏群のひとつである「石山観音」は伊勢神宮からほど近い石山観音公園内にあります。標高160mの石山に約40体もの磨崖仏が彫られていますが、実はいつごろ掘られたものかはまだよくわかっていません。

3体の石仏が三重県の文化財に指定されており、その中の阿弥陀如来立像は高さは約5m。鎌倉時代につくられたとも言われる歴史ある磨崖仏です。

6. 奇絶峡/和歌山県田辺市

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奇絶峡(きぜつきょう)」は田辺市を流れる会津川の上流にある渓谷です。春は新緑におよそ200本の桜、夏は不動滝の清涼感、秋には紅葉を楽しめるスポットです。

こちらの景勝地には不動滝の上に磨崖仏があります。幅22m、高さ16mの一枚岩に、日本画の大家である堂本印象の「磨崖三尊大石仏」を原画として制作されました。

中央には「阿弥陀如来」、阿弥陀如来から見て右に「勢至菩薩」、左に「観音菩薩」が鎮座。渓谷に堂々たる姿を示している磨崖仏です。

7. 熊野磨崖仏/大分県豊後高田市

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大分県豊後高田市には、国の重要文化財に指定されている「熊野磨崖仏」があります。高さ約6mの大日如来と約8mの不動明王は平安時代末期に作られたものとされ、日本最古で最大の磨崖仏とも言われています。

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磨崖仏まで行くには、自然石を積んでつくった100段の石段を登らなければなりません。実はこの階段は「鬼の石段」といわれており、鬼が一晩で積んだという伝説があるのだとか。不思議な言い伝えを体感しながら登っていくと、迫力のある磨崖仏を見ることができますよ。


8. 臼杵石仏/大分県臼杵市

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平安時代後期から鎌倉時代にかけて掘られたと言われる「臼杵石仏」は、九州を代表する磨崖仏のひとつです。同磨崖仏群の数は60余体におよび、そのうち59体が1995年に国宝に指定されています。磨崖仏では全国で初めて、彫刻としては九州で初めて国宝に指定されました。

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石仏は4群に分かれていますが、大日如来を中心とする陣容は臼杵石仏の中心とされています。


雨風に晒されながらも長い歴史を歩んできた磨崖仏。今回ご紹介した磨崖仏のなかには少しアクセスが大変なスポットもありますが、訪れてみるとなかなか見ることのできない貴重な光景に圧倒されること間違いなし。ぜひ旅先の参考にしてみてはいかがでしょうか。

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