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地下の巨大空間はスリル満載。見るだけで涼しくなる西日本の「鍾乳洞」10選

長い時間をかけてできた「鍾乳洞」は、神秘と幻想を感じさせてくれるスポットのひとつ。まさに自然がつくった芸術品といっても過言ではない鍾乳洞は、全国に点在しており、なかには天然記念物に指定されているところも少なくありません。

今回は、見るだけで夏の暑さを吹き飛ばす、西日本の鍾乳洞をご紹介していきます。

※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウィルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。

飛騨大鍾乳洞/岐阜県

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岐阜県の高山市にあり、標高は約900mの「飛騨大鍾乳洞」。観光鍾乳洞では一番高いところに位置している鍾乳洞です。

総延長は約800mで洞内は3つに分かれており、それぞれの終点に出口があります。第2出口から先は急坂ですので、体力に自信のないかたはここまでにしましょう。

鍾乳管(ストロー)という、つららのような鍾乳石、洞穴サンゴで形成された鍾乳石、ヘリクタイトという細くねじれた形の鍾乳石などが洞内を飾っています。

鍾乳洞に隣接して、洞の発見者である大橋外吉氏のコレクションを展示した「大橋コレクション館」もありますので、こちらもあわせて訪れてみてはいかがでしょうか。

  • 飛騨大鍾乳洞
  • 岐阜県高山市丹生川町日面1147
  • 公式サイト

面不動鍾乳洞/奈良県

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面不動(めんふどう)鍾乳洞」は、秘境として有名な奈良県天川村の「洞川温泉」にあります。総延長は約280m。関西では最大級の規模の鍾乳洞で、奈良県の特別天然記念物に指定されています。

鍾乳洞までは徒歩でもいけますが、有料のトロッコ列車がおすすめ。30度前後あるという急斜面を登るのでスリルが楽しめます。洞内の温度は年間を通して8度前後ですので、夏に訪れるかたは羽織るものを持っていきましょう。

洞内は鍾乳石と石筍が幻想的な風景をつくっていますが、なぜか祠が。こちらは1935年に発見されたテンとカワウソとニホンザルの化石を祀ったもので、1,000年以上前の化石だとか。


井倉洞/岡山県

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井倉洞」は、高梁川の上流にある鍾乳洞で、全長約1.2km、高低差約90mで、岡山県の天然記念物に指定されています。入口が高さ約240mの絶壁の壁面にありますので、入る前から圧倒されること間違いなし。

洞内には「銀すだれ」「水衣」「くらげ石」などと呼ばれる約30の奇石が見られ、高さ約50mの「地軸の滝」も流れています。

出口にある祠「阿里佐の宮」は400年の昔、お城のお姫様に片思いして自分のもとから去っていった恋人・茂作を待つことに疲れて、高梁川の淵に身を投げた村娘の阿里佐を祭る祠です。物語は悲恋ですが、祠は縁結びの神様です。


秋芳洞/山口県

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鍾乳洞の代名詞的存在で、特別天然記念物に指定されている「秋芳洞」。総延長は約10.7km、地下約100mにあります。ちなみにこの名前をつけたのは、皇太子時代の昭和天皇です。

見どころ満載で、まず入口近くの「青天井」は高さ約25m、幅約35mの大空間を流れる川に外の光が反射して天井を青く見せます。

先に進めば、水に溶けた石灰分が沈殿した石灰華段丘の「百枚皿」も。こちらは実際は500枚以上あり、なかには直径約4mのものも。

そして「黄金柱」も見逃せません。天井から流れる地下水に含まれた石灰分が岩肌に付着して柱の形をつくったもので、秋芳洞のシンボルといわれています。

龍河洞/高知県

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高知県香美市にある「龍河洞(りゅうがどう)」は、総延長約4km、およそ1億7,500万年の歳月をかけてできたもので、国の史蹟および天然記念物に指定されています。

弥生時代の穴居生活の跡や、石灰に包まれて鍾乳石化した弥生式土器「神の壺」など学術的価値の高いものも見られるのが特徴。

またオナガドリをはじめとする珍しい鶏がいる「珍鳥センター」や、穴居生活をしていた弥生人の遺物などを展示している「龍河洞博物館」もありますので、見どころ満載です。

千仏鍾乳洞/福岡県

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千仏鍾乳洞」はカルスト台地で知られる、北九州市の平尾台にある鍾乳洞です。長さは数千メートルといわれていますが、見られるのは照明がある900m地点まで。

洞内は年間を通じて気温16度で水温14度と快適な環境ですが、480m地点の「奥の細道」から先は水の中を歩きます。ただし草履を無料で貸してくれますのでご心配なく。

900m地点より奥に行くこともできますが、照明がないので懐中電灯は必須アイテム。また天井が低いことに加えて水が落ちてくるそうですので、雨合羽のたぐいも持っていくことをおすすめします。

  • 千仏鍾乳洞
  • 福岡県北九州市小倉南区平尾台3丁目2-2-1
  • 公式サイト

稲積水中鍾乳洞/大分県

image by:Tokyo-yokohama, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons

稲積水中鍾乳洞」は豊後大野市にあります。約3億年前にでき、約30万年前の阿蘇山の噴火で半分が水没して、いまの姿になりました。それぞれ約200mある新生洞と水中洞があり、どちらも歩いて見られます。

水中鍾乳石、水流が天井部の石灰岩を溶かしてできた釣り鐘型のくぼみベルホールなど、水中ならではの形成物を数多く見ることができるのも特徴。

水中洞は現在も調査中で、調査のようすは附設された「鍾乳洞資料館」で見学が可能です。

  • 稲積水中鍾乳洞
  • 大分県豊後大野市三重町中津留300
  • 公式サイト

七ツ釜鍾乳洞/長崎県

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七ツ釜鍾乳洞」は、約3000万年前の海底より隆起してできた鍾乳洞です。実は世界でもかなり貴重な鍾乳洞なのだとか。1936年には「七釜鍾乳洞」の名称で国の天然記念物に指定されました。

全長は約1,500m以上あるとされていますが、観光洞として整備され一般公開されているのは約250mの区間です。

昇竜洞/鹿児島県

image by:photolibrary

昇竜洞(しょうりゅうどう)」は鹿児島県の沖永良部島にある鍾乳洞で、同県の天然記念物に指定されています。全長は3.5km、そのうち約600mを見学することができます。

鍾乳石が発達していることでは定評があり、特にクリームを流したような形の「フローストーン」の規模は全国有数です。鍾乳石や石筍にヒネった名前がつけられているのもここの特徴で、「カニの横歩き」「長寿の門」「クリスマスツリー」なども。

金武鍾乳洞/沖縄県

金武鍾乳洞
image by:伊波一志

沖縄県にある「金武観音寺」の境内には、入場可能な鍾乳洞があります。この洞窟は「日秀洞」または「金武鍾乳洞」と呼ばれており、洞内には観音寺鎮守「金武権現」と「水天」が祀られています。

20段程の急な石段を降りた先には、全長約270mの洞窟が。ただし奥の大広間部分は、自然環境保護のため立ち入りが制限されていますので、手前の空間しか見られません。

しかし、鍾乳石が広がる「大仏天蓋」、また、壁面に広がる美しいフローストーン(石灰華)の「金銀の滝」など見ごたえは十分です。

今回は西日本にある鍾乳洞をいくつかご紹介してきました。どこまで続くかわからないスリルを味わえる鍾乳洞は、ワクワクドキドキ感を満足させるのにうってつけです。お近くにお住まいのかたは、探検気分を味わってみてはいかがでしょうか。

  • image by:photoAC
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本業は某百貨店などのグルメ系イベント企画。日本全国をめぐりすぎて詳しくなってしまったため、紙・Webなど幅広くグルメ・旅行ライターをやっています。

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