「北陸のクイズ王」といざ勝負。初心者でも楽しめる石川県のクイズカフェ
時にはクイズ界のレジェンドと勝負も!
取材の当日は、たまたま関西から北陸旅行のついでに訪れていた、クイズ界の女性レジェンドである青木紀美江さんと、ご一緒させてもらいました。数々の有名クイズ番組で優勝など、華麗なるキャリアを築いてきたクイズ女王です。
「ぜひ、青木さんのクイズに挑む姿を見せてもらいたい」と伝えると、「せっかくなら一緒にやりましょう」と青木さんから提案があり、早押し機に肩を並べて向き合う形になります。
出題はどのようなジャンルがいいか、塩崎さんから希望を聞いてもらいました。筆者は年代的に有利不利が出るイントロクイズを選びます。しかも筆者の年代、好みに合わせて音楽を選曲する、ハンディキャップたっぷりのクイズ形式にしてもらいました。
準備のために座席を移動し、青木さんと肩を並べて、早押し機のボタンに指を掛けました。曲の始まりを待つ間は、ちょっとした緊張感が生まれます。対戦者と肩を並べて早押し機に向かう感覚は、テレビ番組そのものでした。極度に集中力が高まり、周囲から雑音が消えていきます。
不意に楽曲の最初の小節で、聞き慣れた四分音符の連なりが聞こえました。大学生のころに熱心に聞いていた、ソウルミュージックのイントロだと分かります。間接視野で青木さんを見ると、まだ彼女は何の曲か気づいていません。
「今だ」と、早押し機に掛けた指に力を込め、ボタンを押しました。ランプが点灯し、例の効果音が甲高く鳴り響きます。
「(ザ・テンプテーションズの)マイガール」
筆者が答えると、「おお」という歓声とともに、塩崎さんが正解の効果音を流してくれました。青木さんが横で、祝福してくれます。もしかすると、私に花を持たせてくれたのかもしれません。
正解を出し、周りから喝采(かっさい)を受けた時の快感は、塩崎さんの言う通り、ボーリングのストライクを出したときと、随分と似ていました。
冷静に考えて、こうしてクイズ界で名を残してきた人たちと勝負させてもらえるとは、ぜいたくな話ですよね。
現在は競技クイズという形式で草の根の活動が広がっているらしく、この競技クイズに励む若い世代のクイズ愛好家が訪れる日もあるといいます。
聞けば「東大王」(TBS系)など、現在のクイズブームをけん引する第6世代(塩崎さんは第4世代)の若い世代とも、戦えるチャンスがあるみたいです。
余談になりますが、各種のクイズ番組で活躍するカズレーザーさんについては、競技クイズで活躍するプロから見ても、セミプロといえるくらい、芸能人では突出した「クイズ力」があるみたいです。
こうしたクイズ界の裏話や、早押し機の上手な押し方、クイズの歴史、クイズを読み上げるアナウンサーの癖の話など、普通では聞けないクイズ界の裏側も教えてもらえます。
ぜひ皆さんも旅行がてらクイズスペースモアに立ち寄って、クイズにチャレンジしてみてくださいね。予約は不要です。
- クイズスペースモア(オレンジカフェ)
- 石川県小松市上寺町37-3
- 毎月1回(第2土曜日)
- 11:00~16:00
- 公式サイト
- 2020年の開催日は10月10日/11月7日/12月12日です。詳しくは公式サイトをチェックしてみてください。
- 参考:小松市公式サイト
- image by:坂本正敬
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