勘違いされちゃうかも。海外で日本人がいいそうな「NGワード」
カルピス/英語
筆者は執筆のかたわら、翻訳も仕事で行っています。その業務のビジネスパートナーであるアメリカ人に「カルピスって変な言葉だよね」といわれました。
カルピスの語源は朝日新聞の記事によると、サンスクリット語からきているそう。牛乳を精製すると4番目にできるサルピスとカルシウムを組み合わせ、カルピスと名付けたのだとか。
この言葉の生まれる背景には、学識豊かな仏教学者の語源のアドバイスがあったといいます。しかし、こんな文化的な言葉も、言語圏が変われば全く異なる印象を生むみたいです。
カルピスは「CALPIS」と書きます。日本人の発音は、「カルピス」と、すべての音の母音を丁寧に発音します。英語の場合、「L」の部分に母音はないですが、日本語の場合は「L」にも母音が含まれています。
そのため、英語圏の人には「カウピス」と聞こえるそうで、カウボーイの「カウ」でcow、「ウシ」を意味します。「ピス」はpissで「尿」を意味します。そのため、カルピスが「ウシのおしっこ」という意味に聞こえるのだとか。
現地で販売されているカルピスの表記を見てみると「CALPIS」ではなく、「CALPICO」。読み方は「カルピコ」で、アメリカだけでなく、同じく英語圏のカナダなどでもこの名称で販売されているそうですよ。
しかも、本家のカルピスは少し濁った色をしています。「なんかウシのミルクと尿の成分でつくられた飲み物を連想してしまう…」と、知人の翻訳パートナーはいっていました。
ちょっとSEGAや加賀まりことは毛色の違う言葉ですが、身近な飲み物がこのように聞こえているとは面白いですね。英語圏では誤解を招く可能性があるので、注意しておきましょう。
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