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勘違いされちゃうかも。海外で日本人がいいそうな「NGワード」

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2020/09/12

「無視、無視」もしくは「虫!虫!」/ドイツ語

image by:Shutterstock.com

いじめの一環で誰かを全員で無視する、本当にひどい仕打ちですよね。「いじめた側は忘れても、いじめられた側は一生忘れない」という言葉があります。

集団の圧力に同調・加担して無視をする行為は、イヤな思い出にしかなりません。「無視、無視」と簡単にいっても、された側にとっては大きな心の傷となってしまいます。

ただこの「無視、無視」という言葉、音は一緒でも、漢字を変えれば「虫!虫!」と、全く違う意味になるから日本語は不思議です。数人で森を歩いていて、あるいは夜道を歩いていて、不意に誰かの背中や肩に大きな毛虫が落ちてきたとしたら、周りの人間は「虫!虫!」と騒ぎ出しますよね。

この「むし、むし」、ドイツ語になると今度はまったく予想外の展開を見せ始めます。

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「むし、むし」は「Muschi, Muschi」になり、「女性器」を表すスラングになるのだとか。残念ながら、この意味は『クラウン独和辞典 第5版』(三省堂)に掲載されていませんでした。

似たような言葉として「Muschel」があり、「二枚貝」という意味が載っています。その説明の最後の方に、会話文で「ちつ」を意味するとも書かれています。この言葉の最後に来ている「l」の子音が脱落して、生まれた言葉なのでしょうか。

夜道で不意に毛虫が背中に落ちて来て、「虫!虫!(気を付けて)」と周りからいわれたら、戦慄が走ります。しかし、夜道で不意に周りの人間から、何かを急かすように女性器の名前を連呼されたら、それはそれで戦慄が走りますよね。

何か不吉な出来事が持ち上がろうとしているのではないか。ドイツ人と一緒にいる場合は、虫、および無視には、大いに注意したいです。

かなり特殊な状況ですが、意外にも口走ってしまいそうな言葉を今回はピックアップしてみました。このように世界では全く異なる意味で伝わってしまう日本語表現がたくさんあります。現地や外国人の前で口にすればにリスキーな意味を持ってしまうのです。


海外旅行にでかけられるようになったときには、覚えておきたい言葉でもあります。うっかり発言してトラブルのもとにならないよう、旅行や外国人と交流する前には復習しておきたいですね。

  • 参考
  • 『クラウン独和辞典 第5版』(三省堂)
  • 『和西辞典(改定版)』(白水社)
  • 『西和中辞典[第2版]』(小学館)
  • 『伊和中辞典<第2版>』(小学館)
  • 『プチ・ロワイヤル仏和辞典[第5版]』(旺文社)
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  • ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。
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翻訳家/ライター。1979年東京生まれ、埼玉育ち、富山県在住。成城大学文芸学部芸術学科卒。国内外の紙媒体、WEB媒体に日本語と英語で執筆する。 主な訳書に『クールジャパン一般常識』(クールジャパン講師会)。

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