外国人がショックを受けた、海外ではNGだけど日本では「当たり前」なモノ6選
ドリアン/シンガポール
シンガポールでは「チューインガム」が食べられないと先ほど紹介しました。他にも公的な場で口にしてはいけない食べ物が決められています。具体的には「ドリアン」です。
このドリアンというフルーツをご存じですか?マレーシアやシンガポール、タイなどマレー半島を旅すると市場に決まって並んでいるフルーツです。食べた経験がない人でもその名前を聞けば「におうらしい」くらいの印象はあると思います。
外国人に納豆を食べさせてそのリアクションを日本人が楽しむように、マレー半島を旅すると現地の親しい人がうれしそうにドリアンを食べさせてきます。こちらの反応を期待している向こうの魂胆が分かるので、相手の期待どおりに筆者は大げさにリアクションをしたことがありました。
しかし思った以上にドリアンは普通の果物です。クリーミーな甘さは確かに独特ですし、鼻を近づければにおいもします。
類例が日本に見当たらない感じが日本人の警戒感を極度に高めますが、意外に食べられますし、においも耐えられない不快さではありません。
このドリアンのにおいをシンガポールの人たち本人が不快がっているのでしょうか、あるいは外国人旅行者への印象を気にしているのでしょうか。シンガポールでは公共の場所でドリアンを食べてはいけない、持ち込んではいけないルールがあると米Newsweekの記事にも書かれています。
「No durians」の表示がホテル・地下鉄・レストラン・空港・タクシーの車内など公的な場所の至るところに掲示されていると詳しく調べれば分かります。
この話、シンガポール国内だけではなくシンガポールの航空会社の機内も一緒です。シンガポール航空の飛行機ではドリアンの持ち込みが禁じられていて、手荷物としての預け入れも制限されています。
日本の航空会社も実は一緒で、例えば全日本空輸(ANA)のシンガポール発路線、クアラルンプール(マレーシア)の発路線では、ドリアンの機内への持ち込み、手荷物としての預け入れが制限されています。同時にベトナムの発路線、バンコク(タイ)発着路線でも機内への持ち込みが制限されています。
こうなってくると、一体どこでドリアンを口にすればいいのかとなってきます。ただでさえ日本人は口にしない食べ物なので、何かの折に「食べてみる?」とすすめられたら、貴重な人生経験のチャンスだと思ってぜひトライしてみてはいかがでしょうか。