60代の半分以上がスマホに。ガラケーを辞めたシニアにあるプライド
ショッピングにSNS、そしてポケモン
では、シニアは、スマホを何に利用しているのだろうか。
先のモバイル調査では、普段利用しているサービスを質問している。結果、最も多いのはメール、次が動画、3番目がショッピングとなった。以下、Facebook、レシピやグルメの検索と続いている。(図4&図5参照)
シニア世代の私としては、この結果にはほぼ納得だ。メールはガラケー時代からの主要な利用法で、これなしにはスマホを持つ意味がない。また、映画の予告編とかYouTubeでの各地のイベントなどは動画でよくチェックする。仲間のジャズ演奏などを動画に撮って、
そして、シニア世代にダントツ人気のSNS・Facebookは個人ページだけでなく、活動をアピールするFacebookページも活用して、アクティブシニアには欠かせないツールとなっている。(「シニアはなぜfacebookを好むのか」を参照)
意外なのは、読書という項目が登場しないこと。タブレットの調査なら登場するのだろうか。そもそも、文字を読むにはスマホの画面は小さ過ぎる。加えて、シニアは視力の衰えと共に文字を読むこと自体がおっくうになって、読書の機会が少なくなっていく。そして、紙媒体にはまだ愛着がある。読書が登場しないわけだ。
逆に、意外に利用されているのがポケモンだ。ネット行動分析調査によれば、ポケモンの利用者が最も多かったのは2016年7月の1100万人。それが2017年6月には442万人と半数以下に減った。ところが、50代は11%から15%、60代は6%から10%とむしろ数字は増えている。ただ、これは若い世代が減少した一方で、シニア世代は継続しているので、割合が上がっただけではないだろうか。
一度始めたものは長く利用するというシニア世代の利用傾向が、ゲームに関しても実証されたということかもしれない。