デキる大人は知っている。いまさら聞けない「バー」入門講座
バーに入って飲むとき、最後のお会計が「一体いくらになるんだろう」と内心ビクビクして飲んだ経験はありませんか?
バーの会計はテーブルチャージやらサービス料やら、一体何に支払っているのか分からない項目の請求があって、ちょっと怖くなってしまうケースもあるはずです。
そこで今回は、東京ステーションホテルなどのホテルでバーテンダー業務を15年以上行い、現在は埼玉県川越市に『Bar Hoskey』を構えるオーナーの小久保直人さんに、バーのチャームやテーブルチャージ、サービス料などの仕組みについて教えてもらいました。大人のたしなみとして最低限覚えておきたい知識をまとめましたので、ぜひともチェックしてみてください。
テーブルチャージとサービス料って何?
バーに入ってお酒を飲むと、飲食の値段と消費税以外にも、テーブルチャージやらサービス料やらが請求される場合が多いですよね?1杯の値段が明示されていないバーなどで飲むときは、最終的に一体いくらになるのか、気になってしまう人も少なからずいるはずです。
その点を小久保さんに聞くと、まずはテーブルチャージとサービス料の違いを教えてくれました。
「あくまでも一般論ですが、バーはホテルに入っているバーと、町場のバーに大別できます。前者と後者で料金システムが異なっている場合が多く、ホテルのバーは飲食代と消費税にプラスしてサービス料が請求されます。
町場のバーは飲食代と消費税にプラスして、テーブルチャージという名目で請求をさせていただくケースが一般的です」
バーの料金システムを理解する上で、まずサービス料とテーブルチャージは分けて考え、サービス料はホテルのバーで、テーブルチャージは町場のバーで請求される料金だと理解すればいいのですね。
サービス料は料金の10%ほど、テーブルチャージは数百円~1,000円ほど
ホテルのバーで請求されるケースが多いサービス料と、町場のバーで請求されるケースが多いテーブルチャージは、それぞれどの程度の金額になるのでしょうか?
「こちらも一概には言えない部分があるのですが、ホテルのバーにおけるサービス料は飲食代の10%ほど、町場のバーにおけるテーブルチャージは、300円から500円、場所によっては1,000円といった設定が一般的です」
もちろん、テーブルチャージのないホテルのバーでも、バンドの生演奏など特別なプログラムがある場合、別途でテーブルチャージが発生する場合もあるのだとか。
逆に町場のバーでもテーブルチャージを請求しない、飲食代と消費税だけを請求するバーも存在すると言います。そのあたりはオーナーの考えや経営方針、お店のコンセプト次第だと言いますが、一般的には上述のような区別があるのですね。