桃太郎はホントに岡山?誰もが知っている「五大昔話」のゆかりの地
舌切りすずめ

舌切りすずめの筋書きを、どれだけ記憶しているでしょうか。タイトルの通り、じいさまが大切にしていたすずめの舌を、ばあさまが「役立たず」と切って逃がしてしまいます。
じいさまがふびんに思ってすずめを探し当てると、金銀や着物の入ったかごをもらいます。その話を聞いたばあさまが、自分もすずめに会いに行くと、もらったかごからヘビやマムシやナメクジが出てくるという話です。

日本昔話事典によると、この筋書きは江戸時代の絵入りの読み物(赤本)と明治時代の教科書の掲載を経て、国民に知られる物語になったそう。
すずめを追って探す途中に、無理難題をじいさんがクリアしていくタイプの話を記憶している人も居るはずです。
この昔話に関しては、ゆかりの地を自認する場所が群馬県にあります。
<童話「舌切雀が生まれたお宿です」>
という文句が公式ホームページ上にも見られる「舌切雀のお宿 磯部ガーデン」ですね。
なんとこの宿には、ばあさまがスズメの舌を切ったとされるはさみや、ばあさまが持ち帰ったとされるかごが保管・展示されています。昔話の世界で使われた「実物」のはさみとなれば、かなりのインパクトですよね。
- 舌切雀のお宿 磯部ガーデン
- 群馬県安中市磯部1-12-5
- 027-385-0085
- 公式サイト
猿かに合戦

結論からいえば、猿かに合戦についても発祥の地といえる場所は存在しないようです。
日本昔話事典によれば、物語の前半(カニとサルの競争)と後半(カニが仲間と一緒にサルと戦う)は別々の起源を持ち、後に前半と後半が合体してできた背景があるため、由来の特定が困難なのだとか。
いま読まれてます