好きだから、キライ。外国人が日本の生活で困っていること
時間と場所が決められた、ゴミ出し

最後に、日本のゴミ出し事情について。韓国では、日本と同じように指定されたゴミ袋を購入し、決められた日時に捨てる必要があるそう。
「韓国では『一般ゴミ』と『生ゴミ』を捨てるときは自治体が指定したゴミ袋を購入して、そのなかに入れて捨てる必要がある」
「そのほかのペットボトルやカン・ビンは指定の袋がないから、中身の見える袋に入れて捨てる感じかな。日本では生ゴミも『可燃ゴミ』として捨てることができるから、とても便利で楽だと思う!」
韓国では、調理のときに発生した野菜の皮や食べ残しなどの生ゴミは、飼料として再利用されます。ただし、タマネギやニンニク、トウモロコシの皮などは生ゴミとして認められていないため、分別がちょっぴり大変みたいです。

そんなキムさんのコメントに対し、マイクさんは日本のゴミ出しに慣れるまで、とても大変だったと教えてくれました。
「日本は決まった曜日に指定された場所へゴミを出す必要があるよね。僕がいま住んでいるところは、月曜日は資源ごみで火曜日と金曜日が可燃ゴミ、土曜日は不燃ゴミのように分けられている。しかもゴミを出す場所が決まっていて、指定された場所に朝8時までに出さなきゃいけない」
マンションなどでは、24時間いつでもゴミ置場に捨てることができますが、住んでいるところによっては指定された場所に出しに行く必要があります。しかし、マイクさんが生まれ育ったアメリカと日本では、ゴミ出し事情がまったく異なるようです。

「アメリカでも州や住んでいるエリアによって違うけど、僕が住んでいたところは『普通のゴミ』と『資源ゴミ』しか分けられていなかったかな。出すのも簡単で、家の前にあるゴミ捨てボックスのなかに入れて終わり。もちろん曜日指定はないよ」
例えば、カリフォルニア州では、市からゴミ箱を有料で借りて家の前に置くことが多いそう。そして「資源ゴミ」「家庭ゴミ」「草木類」に分類され、資源ゴミはリサイクルされるそうですが、再利用できないゴミは埋め立て処分されます。
このように日常生活で必ず発生するゴミ出しに関しても、国や地域によってかなりの違いがあるようです。もちろん、おふたりとも日本のゴミ出しをマスターして、いまでは決まった時間に指定された場所へゴミ出しに行くことが、朝の日課になっていると語ってくれました。
今回は日本に住んでいるアメリカ出身と韓国出身のおふたりに、日本の日常生活で困っていることについていろいろとお話を聞いてみました。
来日した当初は分からないことや慣れないことに戸惑うこともあったみたいですが、それでも大好きな日本での生活を楽しみながら暮らしているそうです。
お話を聞いたエピソードのなかには、私たち日本人でも「あるある!」「確かに!」と、思うこともあったのではないでしょうか。もちろん今回ご紹介した以外にも、日本の知られざる一面やおもしろい文化がきっとあるはず。みなさんもいつもとは違う視点から、日本の知られざる魅力を再発見してみてくださいね。
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- 年別 訪日外客数 出国日本人数の推移(PDF),月間リサイクルデザイン(PDF)
- image by:MAHATHIR MOHD YASIN / Shutterstock.com
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