あえて中心地を離れる上級者の旅。自然豊かな京都「宇治」巡り
神社めぐりで宇治のパワーに触れる
平等院に次いで、人気のスポットとなっているのが「宇治上神社」です。平等院の鎮守社として平安時代後期に建築され、我が国の神社としては最古のものとされています。世界遺産にも登録されていますが、なかなか落ち着いた風情でゆっくりと拝観することができます。
拝殿の右手には宇治七名水のひとつである「桐原水」が湧き出でる手水舍もあるので、ぜひ覗いてみてください。残念ながら現在は飲水できないそうですが、宇治七名水のうち唯一今でも湧き続けるのが、この「桐原水」。
ほかの湧き水はすべて枯れてしまったそうなので、宇治上神社の地に流れる不思議なパワーを感じられるのではないでしょうか。
宇治上神社と並んである、もうひとつの神社が「字治神社」です。平等院の地主神として祀られていた神社で、学問の神様としてのご利益があると知られますが、なぜかおむかえしてくれるのは可愛いウサギたち。境内にはウサギの像があちこちにあり、絵馬に描かれるのも真っ白なウサギの姿。
実は宇治の地名、古くは「うさぎの道」、つまり「菟道」 と書いて「うじ」と読んでいたため、ウサギにゆかりのあるスポットが点在しているんです。宇治神社のこのウサギは、「みかえり兎」といい、神様の使いして正しい道や良縁へと導いてくれるウサギさんです。
祭神である「兎道稚郎子命(うじのわきいらつこのみこと)」をこの地まで振り返り、振り返り道案内したウサギに由来しています。
先出の宇治上神社でもウサギの形をした可愛らしいおみくじが目を引き、「三室戸寺」には本堂前に狛犬と対面して狛兎が安置されてあるなど、このあたり一帯では随所にウサギさんが現れ観光客を楽しませてくれるので、ウサギを探す散策のコースを組むのも一案です。
いま読まれてます