年間80万人が殺到。「恐竜王国」福井に世界三大恐竜博物館の1つがある理由

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2019/01/24

恐竜博物館は世界三大恐竜博物館

恐竜博物館内 image by: 福井県観光連盟

恐竜発掘の拠点であり、世界的な規模で研究情報の発信を行う恐竜博物館は、世界三大恐竜博物館とも言われています。その評価にふさわしく、ユニークな建築や展示スペースの空間設計も魅力的です。

世界の各地に名建築を残した故・黒川紀章さん設計の地上3階、地下1階の巨大ドームが来場者を驚かせますし、広大な館内の展示スペースには全身骨格標本が44体も展示され、実物の3/4スケールの動く巨大ティラノサウルスロボットも設置されており、大人も子どもも大満足の空間が広がっています。

恐竜博物館の外観 image by:福井県観光連盟

恐竜博物館はかつやま恐竜の森という公園内の一角に位置し、公園には発掘体験コーナー、ティラノサウルスやプテラノドンなど33体の恐竜ロボットが屋外の森に展示されたかつやまディノパーク、恐竜をモチーフにした遊具などもあります。

事前予約が必要(空きがあれば当日申し込みも可)ですが、専用バスに乗車して30分ほど離れた野外恐竜博物館にも行けます。まさに恐竜化石が次々と発見され、恐竜化石発掘量日本一の福井を支える発掘現場も実際に見学(発掘体験も)できてしまうのですね。

恐竜化石の発掘が相次ぐ地層 image by: 福井県観光連盟

福井の恐竜化石は、手取層群と呼ばれる中生代の地層から見つかっています。手取層群はもともとアジア大陸の縁に存在していて、日本がアジア大陸から切り離されるとともに、ちぎれるような形で北陸に残りました。

当然ですが同じ手取層群を持つ北陸では、富山でも石川でも、恐竜化石は発掘されています。岐阜県北部も一緒ですね。しかし、この中で恐竜王国と認められる場所は福井だけ。福井はそれだけ予算と時間と人材を割いて、恐竜の発見に力を注いできました。その努力が、今の地位を確立しているのです。

みなさんも福井県を訪れた際は、ぜひ福井県立恐竜博物館でダイナミックな恐竜たちを見学してみてはいかがでしょうか。

  • 福井県立恐竜博物館
  • 福井県勝山市村岡町寺尾51-11 かつやま恐竜の森内
  • 休館日は公式サイトをご確認ください
  • 公式サイト

※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。

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翻訳家・ライター・編集者。成城大学文芸学部芸術学科卒。富山在住。主な訳書『クールジャパン一般常識』、新著(共著)『いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日』。北陸のWebメディア『HOKUROKU』創刊編集長。WebsiteTwitter 

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