日本にきて時計の意味がわかった。外国人が驚いたニッポンの当たり前

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2019/07/03

飲み会になるとフレンドリーになる/イギリス出身

最後にご紹介するのは「日本人の飲み会」でちょっぴり驚いた経験を持つ方から。

居酒屋は日本独特の文化として外国人からも人気を集めていますが、そんな居酒屋での飲み会に参加したイギリス出身の方は、日本人の意外な一面に気が付いたのだとか。

image by:Shutterstock.com

居酒屋での飲み会に誘われて参加したことがあります。私を誘ってくれた日本人の友人はとても寡黙で仕事熱心な方なのですが、飲み会が始まってお酒が回り始めると、いつもとは違う表情を見せ始めました。

というのも、あまり話さない人だったのに飲み会ではムードメーカーのように楽しそうに饒舌に話していたのです。その人は「お酒を飲んだ方が英語が話しやすい」と言っていました。その二面性に少し驚きましたが、開放的になった一面を見せてくれたことで「心を開いてくれたのかな?」とも思いましたね。(イギリス出身・30代)

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「日本人はシャイで物静か、自己主張をしない」と外国人が口にする姿を、今までどこかで見聞きした経験はありませんか?

筆者の場合はロシア人女性から、「こんなにシャイで、路上でも声をかけたり、口笛を吹いて気を引いたりする男性がいない国で、どうやって男女は知り合うの?」とまじめな顔で聞かれた経験があります。口笛とは、道行く女性に口笛を吹いて、男性が気を引こうとする仕草の一種ですね。

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日本人の女性と交際経験のあるイギリス人の男性にも「日本人は人前で静かすぎて、満員なのに誰も話さない電車の中などはときどき不思議に思う」と言われた経験もあります。

ヨーロッパの長距離鉄道は、静かに過ごしたい人向けの車両や座席が設けられているケースも少なくありません。日本はそのような区別をしなくても、基本的に車内は静かですよね。

イメージです。image by:MK Lasek / Shutterstock.com

しかしこうした「静かな」日本人も、酒の場では度を越したフレンドリーさを見せるため逆に驚いてしまうと言います。普段は恥ずかしがって英語を話そうとしない日本人も、酒が入ると急に肩を組んで、大声でカタコトの英語を流ちょうに話し始めるのだとか。

社会の同調圧力が高まっているといわれる昨今、お酒の場で普段の抑圧された空気を発散し、フレンドリーに何でも好きに発言したいという人は、社会の中で余計に増えているかもしれませんね。

以上、日本を訪れた外国人からすると不思議だったり驚きに感じてしまう日本の常識についていくつかご紹介しました。私たちが当たり前だと思っていることでも、視点を変えてみると違った一面が見えてきますよね。みなさんもちょっと変わった日本の当たり前を見つけてみてはいかがでしょうか。


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翻訳家・ライター・編集者。成城大学文芸学部芸術学科卒。富山在住。主な訳書『クールジャパン一般常識』、新著(共著)『いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日』。北陸のWebメディア『HOKUROKU』創刊編集長。WebsiteTwitter 

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