ノスタルジックに魅せられて。外国人が恋に落ちた日本の意外なスポット
一度は行きたいあの場所、一度は見たいあの景色。
観光庁が発表している「訪日外国人消費動向調査 2017年 年間値の推計」によると、台湾と香港からの訪日客数がもっとも多いのは大阪府という結果に。大阪といえば、たこ焼きやお好み焼きをはじめとした豊富なグルメのイメージがありますが、海遊館や通天閣といった観光スポットへの注目度が高まっているようです。
また、今回の調査結果では北海道の小樽運河や長崎県の軍艦島への注目度が高いことから、その場所でしか見れない景色を求めている人も多いのかもしれませんね。
海遊館/大阪府大阪市
海遊館は、大阪府大阪市港区にある日本を代表する水族館のひとつ。環太平洋の海を再現した、これまでの水族館のイメージを劇的に変えた施設としても知られています。
施設や水槽、来場者数は日本で第3位の規模といわれており、屋内水槽に限ってみると世界でもトップクラスの大きさ。
水槽は「日本の森」、「アリューシャン列島」、「太平洋」、「南極大陸」、「日本海溝」など20もの地域に分けられており、なかでも海遊館のスターともいえるジンベエザメが泳ぐ「太平洋」が人気。言語が異なっても見どころ満載のスポットですね。
通天閣/大阪府大阪市
大阪府大阪市浪速区のランドマーク、通天閣。2007年に国の登録有形文化財に登録されています。実は、現在建っている通天閣は火事で焼けた初代に続く2代目で、1956年に建てられました。
5階の展望台にある「ビリケンさん」とともに、大阪の代名詞ともなっており、国内外から多くの観光客が訪れます。
小樽運河/北海道小樽市
北海道小樽市の運河である小樽運河は、1923年に作られました。当時、この地域の重要な交通を担う運河でしたが、時代が経つとともに観光地へと変化しました。
小樽運河はゆったりと曲がっているかたちが特徴的で、日本国内ではここしかない海岸の沖合い埋立て方式で造られています。夜になると運河沿って点在するガス灯がライトアップし、美しさがいっそう増します。
また、冬には夜に踊るような雪景色を楽しめます。台湾や香港ではあまり見れない雪景色を求めている方も多いのかもしれませんね。
軍艦島/長崎県長崎市
長崎県長崎市に位置する軍艦島。正式名称は端島(はしま)といいますが、島のかたちが軍艦に似ていることから軍艦島と呼ばれるようになったのだとか。
現在は無人島ですが、炭鉱の最盛期には東京を超える人口密度を誇りました。
2015年には「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の構成資産として世界文化遺産に登録。
かつては住宅はもちろん、学校、商店、映画館、パチンコ屋まで生活インフラのすべてが揃っていた島でした。また、大正時代に日本で初めての鉄筋コンクリートのアパートが建てられたことでも知られています。
台湾の旅行サイト「雄獅旅遊(ライオントラベル)」にて、簡体字ではなく日本語の「軍艦島」で紹介されるなど、今回の調査結果のなかでももっとも検索数が多い場所でした。