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ちょっとオヤジみたい!?可愛いだけじゃない中国・福州「パンダ7号」

背中を丸めて昼寝する姿がカワイイ!

image by:Foreverhappy / Shutterstock.com

13連泊した福州滞在も終盤になった6月14日、朝からの大雨で道がぬかるむ中、午後2時ごろ福州熊猫世界を訪ねました。そこにはなんとパンダが5頭も。日本みたいにパンダをたいそうありがたがって名前を公募なんかして、「リンリン」だの「ホァンホァン」だの「トントン」だのと、かわいげな名前なんかつけていません。

「福州4号」、「福州5号」、「福州7号」…。各パンダには、番号がつけられた味も素っ気もない名前がつけられていました。それでも4号、5号、7号たちよ、ここが福州で、南極じゃなかっただけ感謝してほしい…。

しかし、福州7号には泣かされました。2008年5月12日に四川省にて約9万人もの人々が死亡または行方不明となった四川大地震は、人間だけでなく野生動物たちにも深刻な被害をもたらしていました。

福州7号の紹介。知れば知るほど涙を誘う image by:あるきすと平田

もともと四川省の山奥に生息して被災した福州7号は、地震によるショックから心身に深刻な障害をきたしていたところを保護され、転地療養でここ福州にやってきたのです。到着したときの福州7号は、両目ともほぼ失明し、肺気腫を患い、歯が抜け落ち、大量の腹水が溜まり、右後ろ脚の膝から下が欠損という、まさに満身創痍状態だったと説明されていた。

大地震から2年ちょっとの月日が流れた2010年6月、福州7号の体調や心の状態はかなり回復したそうだが、完治するにはまだいくつかの手術が必要なようです。

飼育室内の福州7号。背を丸めて昼寝していたimage by:あるきすと平田

そんな20歳になるオスの福州7号は、「泥のように」ではなく「玉のように」昼寝していました。その寝相だと腰が痛くならないか…。ガラス越しに目を皿のようにして見たが、それが白黒2色の生き物にはどうしても思えません。ただのデカい毛玉みたいなんです。

背後から見ると、海苔を貼った巨大な塩むすびか毛玉 image by:あるきすと平田
孤独感あふれるけれど、これでも地震のショックから回復しているそうだ image by:あるきすと平田

別の1頭は、放し飼いエリアで昼寝をしていました。腹の上や周囲に竹を食い散らかした寝姿は、どう見てもただの酔いつぶれたオヤジのよう

中庭の隅で酔っぱらって寝ているオヤジ風パンダ image by:あるきすと平田
周囲や腹の上には食い散らかした竹が散乱していた image by:あるきすと平田
別の1頭は雨を避けて寝ていた。ちょうど昼寝どきらしい image by:あるきすと平田


将来的に自然界でパンダが増えていく可能性は低いといわれています。いま以上に保護区や飼育研究センターでの繁殖活動を活発化させないかぎり、せっかく「危急種」に格下げになったにもかかわらず、再度「絶滅危惧種」に格上げされる心配もあります。なにはともあれ僕も大好きなパンダ、もっと個体数が増えてほしいです。

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1962年4月13日富山県魚津市生まれ。横浜市立大学卒。大学1年で横浜から富山まで東海道・北陸道経由で18日間歩き、3年のとき東京深川から山形県鶴岡市まで23日間かけて奥の細道を歩いたことで、徒歩旅行の魅力にハマる。卒業後は中国専門商社マン、週刊誌記者を経て、ユーラシア大陸を徒歩で旅しようと、1991年ポルトガルのロカ岬を出発。おもに海沿いの国道を歩きつづけ、路銀が尽きると帰国してひと稼ぎし、また現地へ戻る生活を約20年間つづけている。

ちょっとオヤジみたい!?可愛いだけじゃない中国・福州「パンダ7号」
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