ランキングに異変?お城ファンが実際に訪れた日本のお城TOP10
5位(↑) 岡山城/岡山県岡山市
黒々としたクールな天守閣で著名な「岡山城」が5位を獲得。戦国時代、宇喜多氏一族が岡山を本拠と定めて建造を行いました。
その外観から「烏城」、金箔瓦の屋根と合わせて「金烏城」と呼ばれ、「日本100名城」にも名を連ねています。
黒塗りの外壁は豊臣秀吉の大坂城に倣ったとも言われ、明治維新の後も天守が残されていましたが、1945年の第二次世界大戦中に空襲で焼失。戦後に少しずつ再建が行われ、1966年にかつての美しい天守が再建されました。
現存していた月見櫓と西之丸西手櫓は国の重要文化財に指定され、全体も国の史跡に。2020年の「東京オリンピック」では聖火リレーの舞台としても登場し、岡山を代表する観光スポットとして多くの人が足を運んでいます。
- 岡山城
- 岡山県岡山市北区丸の内2丁目3-1
- JR岡山駅
- 入場料:大人(15歳以上)400円/小中学生100円/未就学児無料
- 定休日:年末(12月29日~12月31日)
- 開館時間:9:00~17:30(最終入場17:00)
- ホームページ
4位(↓) 松本城/長野県松本市
国宝に指定された天守が輝く「松本城」が4位にランクイン。安土桃山時代の終わりごろに建造されたものが今も保持されている現存天守のひとつであり、漆塗りの黒と漆喰の白が映える外観と共に、非常に大きな人気を集めているお城です。
現存天守であるのみならず、五重六階の姿が保持されている天守としては国内最古のもの。豊臣秀吉の時代を迎え石川数正父子が入城すると共に、現在の姿へ向けて城下町などを整備しました。
明治時代の廃城令を回避するも火災などに見舞われ、天守と石垣、堀のみが残る状態に。地域の努力や協力で天守が守り抜かれたことで、今も美しい姿を保つこととなりました。お城の後ろには壮大な北アルプスの山々が連なる絶景として、国の史跡にも指定されています。
- 松本城
- 長野県松本市丸の内4番1号
- 0263-32-2902(松本城管理事務所)
- 松本駅
- 観覧料:大人700円/小中学生300円
- 定休日:年末(12月29日~12月31日)
- 開場時間:8:30~17:00(最終入場16:30)
- ホームページ
3位(↑) 犬山城/愛知県犬山市
3位にランクインしたのは、室町時代にあたる1537年、織田信長の叔父にあたる織田信康が建造した「犬山城」。日本最古の現存天守が国宝に指定されており、「日本100名城」にも名を連ねています。
現在は公益財団法人 犬山城白帝文庫が所有している犬山城ですが、2004年まで、全国で唯一「個人所有」だったお城としても有名な存在。近年までお殿様が存在していたと言っても過言ではない、ロマンがあるエピソードです。
美濃と尾張の間に位置し、信長・秀吉・家康の三英傑をはじめ多くの人が奪取に走ったという魅力を持つ犬山城。天守のトップへと昇ると、遠く木曽川や御嶽山、岐阜城までを見渡すことができる絶景も人気の秘訣です。
- 犬山城
- 愛知県犬山市犬山北古券65-2
- 0568-61-1711(犬山城管理事務所)
- 犬山駅
- 入場料:一般550円/小中学生110円
- 定休日:12月29~31日
- 9:00-17:00(入場は16:30まで)
- ホームページ
2位(―) 姫路城/兵庫県姫路市
日本初の世界文化遺産という栄光に輝く「姫路城」が2位に登場。白漆の真っ白な姿が、まるでシラサギの飛ぶ姿のようだと絶賛され「白鷺城」という別名でも愛され続けている「日本100名城」のお城です。
1609年に建造された大天守を中心に、建物のほとんどが国宝、重要文化財、そして史跡指定を受けており、存在そのものが日本の宝と言える姫路城。戦禍に巻き込まれることなく、410年を超えてもなお美しい姿を見せています。
石垣の崩壊をきっかけに、通算25万人を動員し10億円近くかけて行われた「昭和の大修理」、28億円をかけた「平成の大修理」を経て、市民の憩いの場、姫路のランドマークとして大切に維持が続けられています。
- 姫路城
- 姫路市本町68番地 姫路城三の丸広場北側
- 079-285-1146
- JR姫路駅/山陽姫路駅
- 入城料:大人(18才以上) 1,000円/小人(小学生・中学生・高校生) 300円/小学校就学前無料
- 定休日:12月29日/30日
- 開城時間:9:00~17:00(閉門は16:00)
- ホームページ
1位(↑) 駿府城/静岡県静岡市
堂々の1位を獲得したのは、晩年の徳川家康が居城とした「駿府城」。征夷大将軍を息子へと譲り、大御所として政権に影響を与え続けた家康の存在から、江戸と並ぶほどの重要な地として駿府は大きく繁栄。駿府城はその中心として存在感を放ちました。
家康が駿府を選んだのは、今川家の人質時代にあたる幼少期の12年間ほどを過ごしたことが理由のひとつ。また東西を繋ぐ交通の要所でもあることから、豊臣勢力の攻撃に備えるためでもありました。
1635年の大火で天守や御殿が焼失するも遺構を大切に維持し、家康が整えた町に囲まれながら、現在も城址公園と多くの人が集まる駿府城。
2023年のNHK大河ドラマ「どうする家康」放送により、岡崎城や浜松城を超え、多数の支持を集めて1位獲得となりました。
- 駿府城
- 静岡市葵区駿府城公園1-1
- 054-251-0016
- 静岡駅
- 入場料:大人360円/小人(小・中学生)120円
- 定休日:月曜(祝日、休日にあたる場合は休館振替なしで営業)/年末年始(12月29日~1月3日)
- 開館時間:9:00~16:30(入館は16:00まで)
- 駿府城公園ホームページ
大河ドラマの強い影響力が垣間見えた、2023年の「日本のお城ランキング」。戦乱の世を終わらせ、太平の世をもたらした徳川家康の存在感を改めて感じる結果となりました。
これから迎える桜の時期に向けて、日本が誇るお城の数々へと足を運んでみてはいかがでしょうか。
- source:PR TIMES
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