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まるで潜水艦。今年の夏はちょっとレトロな「海底展望塔」へ

TRiP EDiTOR編集部
TRiP EDiTOR編集部
2018/05/25

1960〜80年代の人間が考えた近未来予想図、いわゆる「レトロフューチャー」と言われる「ひと昔前の未来」を思い出す観光スポットが千葉県勝浦市にありました。その名も「海底展望塔」。まるで宇宙ステーションを思わせる外観と、潜水艦の中のような内観が、昭和時代の考える「明るい未来」を思い出させてくれます。そんなレトロで新しい空間に、子どもを連れて訪ねてみました。

まるで潜水艦。今年の夏は、太平洋に浮かぶちょっとレトロな「海底展望塔」へ

千葉県勝浦市は房総半島の外房に位置し、最近はB級グルメの「勝浦タンタン麺」でその名が知られるようになった、小さな海沿いの景勝地です。

そんな勝浦の太平洋の沖合に、まるで灯台のような外観ながら潜水艦のような内部を持つ、昭和時代の忘れ形見のような観光スポットがあることをご存知でしょうか? その名も、「かつうら海中公園 海底展望塔」。海底なのに展望塔? 一体どのような施設なのでしょうか。

勝浦市内の太平洋側に位置する海域公園「かつうら海中公園」は、周辺で獲れる魚貝類に関する資料館のほか、レストランやお土産店もあり、いわゆる定番の海沿い観光スポットです。

そんな海域公園一帯の中心となる施設が、沖合い60mの位置に刺さった一本の筒状の建物

実はここ、中の階段を降りることで窓越しに海底の様子を見ることができる潜水艦のような面白スポットで、魚を間近に見れるとあって、カップルやお子さま連れにピッタリの観光施設なんです。

この「海底展望塔」は1980年オープン、規模としては東洋一の海底展望塔になるそうです。塔の建設は川崎市の日立造船神奈川工場でおこなわれ、完成後に川崎から約16時間もかけて勝浦沖まで曳航したそうです。設計は、なんと「学研」の愛称でおなじみの出版社・学習研究社

この大阪万博のパビリオンを思わせる外観といい、赤錆びの出た外壁といい、モロに昭和時代に考えられたレトロフューチャーな見た目で、この手の時代が好きな人にとってはタマラナイ施設となっています。それではさっそく中へ入って見ましょう。

受付で見学料を支払い、いつまで続くのかわからない海底までの長い長い螺旋階段を降りて中へ入ると、そこは潜水艦そのものでした。

ここが海底展望塔の最下部の様子。楕円形の窓からは、魚たちが泳ぐ海底の様子を見ることができます。海の荒れ方などによっては水が濁ることがあり、窓の近くに魚がこないと見えにくいことがあるそうです。水深は満潮時で8m

魚が見える窓の上には、親切にも魚の解説文がついています。親子で同じ魚を探すのも楽しみのひとつ。この最下部の部屋についた窓は全部で24個もあります。

これが実際に窓から見える海底の様子。この日はちょっと海の流れが早かったせいもあり濁り気味でしたが、魚たちは窓際にたくさん寄ってきてくれました。

子どもにとっても、海で泳ぐ魚を生で見ることができる貴重な体験ができるので、始終大喜びでした。

個人的には、シンメトリックな窓デザインや方角を示すフォントがレトロフューチャー感全開で、とても嬉しくなりました。建築家の故黒川紀章氏が手がけたカプセルタワーや『海底二万マイルの世界観が好きな方は特に楽しめることでしょう。

ちなみに、螺旋階段などには、あの「さかなクンによる魚解説のパネルなども展示されており、魚に関する詳しい豆知識も学べて一石二鳥です。

さて、展望塔の海上へ出て見ると、貝細工で作られたモザイク絵や顔出しパネルなど、これまた昭和の遺物というべきものばかり。昭和に子ども時代を過ごしたお父さんお母さん世代は懐かしさを感じるかもしれません。


さらに、かつうら海中公園の敷地内には、こんなレトロな内観の海の資料館」(無料)もあります。展望塔へ行く道の手前にあるので、ここへ寄ってから海底に潜るか、終わってから立ち寄るか、いずれにしても昭和の博物「感」あふれるステキなレトロ空間です。

いかがでしたでしょうか。昭和レトロな空間というだけでなく、親子で楽しめ親子で学べる海の学習館といった感じの「海底展望塔」へ、今年の夏休みの行き先候補として、ぜひチェックしてみてください。近未来は過去にあったんですね。

かつうら海中公園 海底展望塔
千葉県勝浦市吉尾174
Tel: 0470-76-2955
アクセス:東京湾アクアラインより圏央道市原鶴舞ICから約90分。東京駅から特急わかしお号で勝浦駅まで約90分、タクシーで約7分
見学料:大人960円
詳細サイト

TRiP EDiTOR編集部

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