美味しくないのにナゼ食べる?他県民が驚いた、日本全国の不思議な習慣
日本には、その地域ならではの文化がたくさんあります。結婚式が派手なことで知られる愛知県名古屋市では披露宴でお菓子をまいたり、山陰地方では法事にあんぱんを配ったりするなどなど。他県の人からみると、少し不思議に思える習慣ですね。
その地域に住んでいる人にとっては何気ない習慣であっても、都道府県が変われば、いろいろと違いがあるからこそ面白く、驚きにつながりますよね。
実際に、愛媛県出身のTRiP EDiTOR編集Kから、こんな話を聞きました。
「山形県でも宮城県でもないのに、愛媛県にも芋煮があるんです。ジモトではみんな『いもたき』と呼んでいて、郷土料理として親しまれてるんですけど、大声を出して『うちにも芋煮(いもたき)あるよ!』とは、口が裂けてもいえないんです…しかも味が…………」
どうやら一般的に知られた芋煮戦争の当事者は山形県と宮城県などの東北地方だけではない様子。ということは、まだまだ他県民には知られていない、全国の不思議な習慣があるのではないでしょうか?
そこで今回は、他県民が驚くご当地の不思議な習慣について探してみました。全国区と思いきや、実は特定の地域だけでしか受け継がれていない、おもしろカルチャーが盛りだくさんです。
冷蔵庫は食べ物を凍らせないためのもの/北海道
最初は北海道から。例年と比べると2019年と2020年の冬は暖冬だったため、北海道でも温かい冬が続きました。しかし、そうはいっても北海道は緯度が高く、亜寒帯気候に属します。
夏と冬の寒暖差は激しく、通年でいえば旭川や十勝平野などの内陸部、釧路や網走などの道東になると、冬はマイナス20~30℃近くまで下がるのです。
筆者もこの地域にある牧場に住み込みでアルバイトをしていた経験があるので、その寒さの厳しさがわかります。屋外はもちろん、暖房を消すと室内の水道管まで凍って水が出なくなります。
冬の北海道では、肉や野菜も凍って調理できなくなってしまうため、食べ物を凍らせないように冷蔵庫に入れるという習慣がありました。
また、寒い時期は冷蔵庫に入れるよりも外に積もった雪にビールを刺した方が冷えるという話も少なくないほど。ただし、長時間放置して凍ってしまうと割れて危険なので注意したいですね。
一方で同じ日本の冬でも沖縄県民は、吐いた息が白くなる朝を喜んでいるくらいです。日本列島がいかに南北に長いか、伝わってくるエピソードですよね。