日本人の勘違い。スシ、キモノに飽きた外国人はどこへゆく?
日本全国のさまざまなエリアで、外国人観光客の姿を見かけるきょうこのごろ。日本政府観光局(JNTO)が発表した訪日外客数の動向によると、2019年7月の訪日外客数は、前年同月比 から5.6%増の299万1,000人にも登りました。観光地によっては「日本なのに日本人よりも外国人を多く見かける」なんてこともありますよね。
世界49の国と地域、28言語でサービス展開するトリップアドバイザーは2019年、初めて「インバウンドレポート」をまとめました。そこでは、私たちがあまり知らなかった外国人観光客の動向にまつわる驚きのデータが集まりました。
どうやら、私たち日本人は海外からの観光客の人たちに対して、多くの勘違いをしているようなのです。本題に入る前に、まずは今日の訪日外国人の現状から見ていきましょう。
トリップアドバイザーでみる訪日外国人の現状
トリップアドバイザーのアクセス状況や検索行動をもとに、まずは訪日を検討している外国人旅行者の増加率や口コミの多い旅行先について、考察していきます。
海外から日本へのアクセスは、1年で25%ずつ増えている
トリップアドバイザー上にある日本の情報を見ている人の推移を表した上記チャート。サイトへのアクセス数は、1年あたりなんと約24%も増え続けているのがわかります。
ただし2018 年においては、前年に比べて訪日客の伸びが悪かったためアクセス数も1桁台(6.8%増)の伸び率となっている模様。とはいえ、この5〜6年だけを見ても日本への関心が飛躍的に伸びているのがわかります。
2020年に向けて、このままグングン増えていってほしいところですね。
日本への口コミの8割が10都道府県に集中している
旅行者が各施設につける5段階評価。訪日客からの口コミを都道府県別に投稿数を集計すると、上位は東京都、京都府、大阪府となっており、上位10都道府県の投稿数だけで全体の約8割を占める結果に。
なかでも東京都は総口コミ数の30%以上を占めており、外国人観光客の3人に1人が東京のホテルや飲食店の感想を述べていることがわかります。
やはり首都は強い。口コミの詳細はさておき、海外からの注目度の高さがうかがえます。
「訪日客は増加傾向にある」ことや「特に、東京や京都、大阪への口コミが多い」ことがわかりましたが、正直なところ、これって今更いうまでもない想定内の結果ではないでしょうか。
さて、ここからが本題です。日本人が勝手に思い込んでいた外国人観光客に関する5つの勘違いを浮き彫りにしていきます。