一体なぜ?絶対に持ち主にはなってはいけない、呪われた「屋敷&宝石」

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2023/04/07

ボーリー牧師館/イギリス

「ボーリー牧師館」image by:See page for author, Public domain, via Wikimedia Commons

アメリカの幽霊屋敷に続いてイギリスの幽霊屋敷、「ボーリー牧師館」を紹介します。

イギリスのロンドン東部エセックス州にある幽霊屋敷で「最も、イギリスでお化けがでる家(the most haunted house in Britain)」といわれています。

残念ながら、牧師館そのものは現存せず、1939(昭和14)年の火事で焼け、そのあと撤去されてしまったのですが、その跡地に隣接して教会や墓地があるため、観光客がいまでも訪れるみたいですね。

そもそもの歴史として、ボーリー牧師館は、ヘンリー・ドーソン・エリス・ブルさんという牧師の家でした。牧師館とは、各教区の牧師が居住する家屋です。

かつては、別の牧師が暮らしていた場所でもあります。前の家屋が焼失したために新たに建てられた家で、ヘンリー・ドーソン・エリス・ブル牧師は、家族と一緒に暮らし始めました。

「ヘンリー・ドーソン・エリス・ブル牧師」image by:See page for author, Public domain, via Wikimedia Commons

記録によると、教区牧師として、ヘンリー・ドーソン・エリス・ブル牧師が同地で活動を開始する時期は、1862(文久2)年ですから、新築と共に入居したと考えられます。

まさに、その新しい館で1860年代から、出入りの人間が怪奇現象を体験するようになりました。

足音が聞こえたり、幽霊のような人影が目撃されたり。牧師の娘が、庭を歩く修道女の姿を目にするなど、怪奇な出来事が続いたのですね。

牧師は、1892(明治25)年に亡くなるまで同地で30年間活動します。息子のハリーさんが牧師として後を継ぐと、事態は改善するかと思いきや、上述した修道女が現れるなど怪奇現象が続きます。


時が流れ、息子のハリーさんが1927(昭和2)年に亡くなり、ガイ・スミスという人が新たな牧師として翌年に夫婦で移り住んでも、事態は何も変わりません

ガイ・スミスさんたちは小さな頭がい骨を発見したり、不可解なノイズ、幽霊の目撃を経験します。

「ハリー・プライスさん」image by:William Hope, Public domain, via Wikimedia Commons

そこで、ガイ・スミス牧師は新聞社にコンタクトを取ります。その新聞社が今度は、専門機関に連絡を取ると、研究者が送り込まれました。その研究者が、後の有名人となる超常現象研究家・作家のハリー・プライスさんでした。

ハリー・プライスさんは、1929(昭和4)年に初めて同地を訪れるも、結局は何もできませんでした。ガイ・スミス牧師の家族は引っ越しを決断します。

別の牧師が代わりにやってきますが、この新任の牧師も幽霊に悩まされ、1937(昭和12)年に牧師館を後にします。

そこで、ハリー・プライスさんは、1937(昭和12)年に牧師館を新任牧師が去ったあと、牧師館に自身で1年間暮らし、研究を進めました。

この同氏がまとめて刊行した複数の書籍が「最も、イギリスでお化けがでる家(the most haunted house in Britain)」との後の評価をつくっていくのですね。

火事のあと。image by:Museo britannico del soprannaturale, Public domain, via Wikimedia Commons

牧師館自体は、この章の冒頭でも書いたとおり、1939(昭和14)年の火事で焼けてしまいます。1944(昭和19)年に完全に取り壊されますが、幽霊目撃例がその後も報告されています。

ハリー・プライスさんの研究は、多くの疑義を内容に残すものの、イギリスで最も有名な幽霊屋敷のひとつとしての認知を決定的にしました。

この手の話が好きな人はイギリス旅行で、確実に立ち寄っておきたいスポットといえるかもしれません。

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