そんなコトある!?日本人がビックリした、海外の意外な「当たり前」

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2021/09/22

1人で5つくらい名前を持っている/ミャンマー

image by:Shutterstock.com

ミャンマーの有名人といえば、誰を思い浮かべますか?先ほどの国連事務総長つながりでいえば、ウ・タントさんを知っている人もいるはずですが、恐らく多くの方がアウン・サン・スー・チーさんだと思います。

辞書を調べると、

<ミャンマー(ビルマ)の民主化運動指導者>(岩波書店『広辞苑』より引用)

と書かれていて、ノーベル平和賞も1991年に授与されています。この「アウンサンスーチー」、どこが名字で、どこが名前だと思いますか?

例えば日本経済新聞の記事を見ると、「アウン・サン・スー・チー国家顧問」などと表記されています。

こうなると、何かファーストネームとミドルネームなどがある雰囲気になってしまいますが、実はミャンマーの人には(一部の民族を除いて)名字(姓)がありません

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アウンサンスーチーさんの場合も、自分の父親の名前である「アウン・サン」、父型の祖母の名前である「スー」、母親の名前である「キンチー」を組み合わせてつくった長いひとつの名前で、どこにも日本でいう名字はありません。

Global Voicesの記事『Myanmar’s Unique Naming System』によれば、親の名前を受け継いで組み合わせる名前はむしろ珍しいそう。

先ほどのウ・タントさんの場合のように、「タント」という名前に、男性用の敬称の「ウ」をつけて、それを丸ごと自分の名前にしてしまうといった場合が多いみたいですね。言い換えれば、「ウ」は単なる敬称であって、名字ではありません。

では、この核となる名前は、どうやって決まってくるのでしょうか。多くの場合は曜日で名前が決まるそうで、タントの場合は金曜日生まれを意味するみたいですね。


ちなみに姓名が分かれたオンラインフォームに自分の名前を書き込む場合、ミャンマーの人は、

<For me, I put first two words of my name as first name and last word as last name. >(Global Voicesより引用)

「私の場合、名前の最初の2語を名前にして、残りの言葉を姓に書き込む」といった対応をするそうです。全部が自分のまとまった名前(姓はない)ので、自分で適当に決めて、その場その場で対応するみたいですね。

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